【小俣町の紹介】
小俣町は、伊勢志摩の入り口の町、清流「宮川」を挟んで伊勢と接し、旧参宮街道に沿いながら伊勢参宮街道の最終宿場町として知られてきました。東西4km、南北5km、総面積は11.56k㎡と小さな町です。町の西部には、標高60mの大仏山がありますが、町域の大部分は、小丘陵と河川の間に広がる平坦な土地で、温暖な非常に住みやすい町です。
昭和3年の町制施行により小俣町が誕生しました。そして、平成17年11月に市町村合併が行われ、旧伊勢市、二見町、御薗村とともに新「伊勢市」として生まれ変わりました。
当地は、古くから伊勢神宮とのかかわりが非常に深く、今から約1200年前には伊勢神宮領として離宮院がおかれ、伊勢地域の政治・文化・交通の中心地であったと考えられています。伊勢神宮へ祭祀を司った斎王が、離宮院に一度身を置き、清流宮川で身を清めてから伊勢神宮に参るという、神聖な場所でもありました。
伊勢参宮街道の街道筋にあたる小俣では、伊勢神宮参拝客を相手とする商業が発展し、山田(現伊勢市)、松阪に次ぐ町としておおいに振わったといわれています。
この地域では、比較的人口密度が高く、平均年齢が低いことから、町の中心部と周辺ロードサイドには大型店が数多くありいくつかの商業集積を形成し、車で10分もあれば欲しい物がほとんど買えるという住みやすい町になりました。工業面においても金属加工業を中心として中小企業があり雇用面でも確保されています。
【伊勢小俣町商工会の活動】
宮川駅前商店街が中心になって、昭和8年に任意団体として小俣町商工会が結成され、小俣町の商工業発展に努めてきました。昭和36年には商工会法によって法制化され活動してきましたが、平成29年に伊勢小俣町商工会に変更し現在に至っています。
小俣町商工会(任意)の結成当初は、共同で大売り出しや親睦旅行など、組合的色彩が強い活動が主でした。昭和28年から昭和37年まで続いた「商工祭」は映画大会やソフトボール大会などが催され、花火大会は当時の伊勢花火大会に匹敵する規模だったと聞きます。
昭和38年からは「小俣祭り」に引き継がれ、時代とともに内容や主体を変えながら継続されています。
法制化後は、金融指導、記帳指導などの経営改善普及事業、売り出しの開催や調査事業などの地域総合振興事業と2つの柱を中心に、その時代に適合した事業を行っています。
そのほか商工会では、情報発信を積極的に行っています。「小俣町商工会だより」は昭和37年に創刊号を発刊、平成9年にリニュアルし再発行しています。
近年では「おばた商工マップ」「小俣町商工ガイド」を発行しました。
最近の地域総合振興事業
・大売り出し事業(平成11年から継続)
・おばた商工マップ発刊(平成13年)
・小俣町ニュータウン構想(平成14年)
・小俣町商工ガイド「ただいま商い中」発刊(平成15年)
・おばた参宮市の開催(平成19年度から)
・おばたmini企業展(平成25年度から)
伊勢小俣町商工会は、その時々の時代に応じた事業を行ってきましたが、時代が大きく変わりつつある現在、商工会もこの変化に合わせて担うべき役割を見直し、事業の拡大と充実を図っていかなければなりません。
地域商工業者の多様な相談・ニーズに対応し、活力ある地域づくり目指してより一層努力していきます。
【商工会の組織状況】
商工会は、経営指導を通じて商工業の総合的改善発達を図るとともに、社会一般の福祉の増進に資することを目的として、法律に基づき設立された「特別認可法人」です。商工会は、国・県・町の補助を受け小規模事業者の相談指導を行っています。
商工会は、全国の市町村に1,635(令和6年4月現在)の商工会が設置されていて、商工業者の経営支援や地域の活性化を図るため様々な活動を行っています。
【伊勢小俣町商工会の現況】 令和6年4月1日 現在 | ||
区 分 | 伊勢小俣町商工会 | 三重県 |
商工会数 | - | 23 |
会員数 | 388 | 11,948 |
青年部員数 | 21 | 730 |
女性部員数 | 64 | 1,690 |
伊勢小俣町商工会 設立 昭和36年5月16日 |